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2009-02-06 知っておきたい確定申告のツボ 社会保険料控除
■【 知っておきたい確定申告のツボ 社会保険料控除 】
〇 確定申告をして社会保険料控除を受ければ、払い過ぎた税金を取り戻せる。
〇 社会保険料控除を受ける場合、家族の中で最も所得の多い人に保険料の支払いを集めた方が納税額は少なくて済む。
〇 国民健康保険料は通常は口座振替で払うので、所得の多い夫が2人分を払って、妻の分も社会保険料控除の対象にすることができる。
〇 夫が妻や同一生計の子どもの国民年金保険料を口座振替で払っている場合も、夫の控除対象にできる。
日経新聞 2009/2/1 - より抜粋
■【 明日はわが身と考えてみるぞ。 】
社会保険料の控除は、国民健康保険、国民年金を含めて、支払った社会保険料のすべての合計が所得控除額に計算されます。本人だけでなく、生計を共にする配偶者、その他の親族が負担すべき社会保険料を支払った場合には、その支払った金額もあわせて控除することができます。
前に読者の相談コーナーでもありましたが、過去にさかのぼって支払った国民年金保険料も一緒に計算することができます。このあたりも含めて、知らないと損をするので覚えておきたいですね。
年金を受給している人は、この社会保険料控除は要チェックです。年金収入は雑所得として課税されますが、確定申告によって税金が安くなるケースがあるようです。
一部地域では、今後支払う国民健康保険料も安くなることがあるそうです。しっかり確認しておきたい点ですね。
■【 プロの視点。CFP伊藤誠さんからのメッセージ。 】
高齢者の方々は、ほとんど確定申告をしていないのではないでしょうか。いえ、確定申告をした方が良いということも知らないでしょう。
高齢者の方は年金をもらって生活をしていますね。ですので、年金収入が年収になるわけです。我々の給与と同じ位置づけになります。
我々給与は会社が親切にも年末調整をしてくれて、確定申告の代わりをしてくれています。
ところが年金受給者はこの年末調整がありませんので、自分で確定申告をしなければ手がないのです。
みなさん年末調整でよく税金がもどってきますよね。年金受給者は確定申告をしないとこれを放棄していることになります。
年金受給者でも生命保険は加入しているでしょうし、健康保険も支払っているでしょう。扶養家族もいるかもしれません。
年金受給者=確定申告と思ってもよいのではないでしょうか。
皆さんのおじいちゃん・おばあちゃんは確定申告をしているでしょうか。ほとんどの方がしていないでしょう。これにより、所得税はもちろん住民税や健康保険料を多く支払っているこになります。