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2008-05-02 住宅ローンお得術 金利以外にも目配りを
■【 住宅ローンお得術 金利以外にも目配りを 】
〇 長期固定の住宅ローン金利が低水準で推移している。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題などによる景気減速で市場金利に低下圧力がかかってきたためで、これを機に新たな利用や変動金利ローンからの借り換えを検討するのも一案だ。
〇 新規借入の期間が15−35年の長期固定金利の住宅ローン。商品は大きく分けて2種類ある。住宅金融支援機構と民間金融機関の連携による「フラット35」と、銀行が独自に販売するローンだ。
〇 どこから借りれば得なのか。気を付けなければならないのは、金利などだけでは比較できない面があることだ。銀行によっては営業地域が限られる。モーゲージバンクでは提携ハウスメーカーから家を買うことが事実上の利用条件になるケースもある。
〇 総支払額の構成要素には、それぞれ一長一短がある。フラット35では、みずほ銀行は金利は高めだが、手数料は定額制で少なめだ。みずほ銀行独自のローンは保証料はかかるが、団信保険料が不要という利点もある。
日経新聞 2008/4/27 - より抜粋
■【 明日はわが身と考えてみるぞ。 】
人生で一番大きな買い物と言われる住宅ローン。ちょっとした金利の違いで支払総額が大きく違ってきます。それも数百万円も違ってくるので、住宅ローン借入の際には、慎重に検討したいですね。
住宅ローンといえば、目先の金利ばかりに気を取られがちですが、金利以外にも注意点があります。保証料の有無、繰上げ返済手数料の有無など・・・。
あと大事なところでは、団体信用保険料の扱い。団体信用生命保険は、住宅ローンの返済途中で死亡、高度障害になった場合に、本人に代わって生命保険会社が住宅ローン残高を支払う制度のことです。さすがに不測の事態のことを考えないわけにもいかないですからね。
■【 プロの視点。CFP伊藤誠さんからのメッセージ。 】
住宅ローン金利、上がる上がると言われてもう何年経つでしょう。そのたびに事件が起きて先延ばしになっています。ただ専門家が適当に言っている訳ではなくこんなに長く低金利が続くことは誰も予想していないはずですし、この低金利は異常なのですが、これが普通と思えるぐらい長く続いています。
また上がると言いづらいのですが、金利が今後上昇してもおかしくはありません。目先は景気減速懸念から金利の上昇はあまり予想されていません。しかし物価が上昇してきたことをみなさん感じているのではないでしょうか。
教科書的に言うと、
景気減速 → 金利低下
物価上昇 → 金利上昇
今、世界は物価が上がり景気が減速というトンチンカンなことになっていて、世界中の中央銀行(日本は日本銀行)が金利をどうすれば良いか迷っている状態です。
これが今良くニュースで流れている、景気後退・物価上昇ということです。通常このようなことはおこらず、好景気・物価上昇または不景気・物価下落なのです。