知らなかった、というだけで、私たちは随分とたくさんの無駄遣いをしています。
お金・生活に関わる話題を取り上げ、夫婦で明日はわが身と考えてみる・・。
独立系ファイナンシャルプランナー 『FP知恵の木』の伊藤さんご協力のもと、
プロのアドバイスも聞くことができます。

2007-11-09 知らないと損する 高額療養費制度

■【 知らないと損する 高額療養費制度 】

〇 高額な医療費がかかったとき、一定額以上を公的健康保険が還付してくれる「高額療養費」制度。使いやすいように4月に手続きを一部変更してから半年強が過ぎたが、いまだに制度の存在自体を知らない人も多く、申請漏れが多発している可能性がある。

〇 高額療養費制度とは、所得などによって自己負担限度額を定め、窓口で支払った金額との差額を還付するもの。患者一人ごと、一ヶ月ごと、診療報酬明細書ごとに計算する。時効は2年。

〇 申請先は自分が属する保険の窓口だ。自営業者などが加入している国民健康保険なら市区町村、主に中小企業の社員などが加入する政府管掌健康保険なら社会保険事務所、主に大企業の従業員が加入している組合管掌健康保険なら、会社の健保組合となる。

〇 政府管掌保険の場合「今年の春以降、本人に通知する仕組みにしている」。一方で国民健康保険に関し幾つかの市区町村に聞いたところ「きちんと通知している」「一切通知していない」など回答が分かれた。

 日経新聞 2007/11/4 - より抜粋


■【 明日はわが身と考えてみるぞ。 】

 具体的な例をあげて計算してみましょう。例えば70歳未満の人の場合、通常の窓口負担は3割です。このため100万円の医療費がかかれば、30万円を病院の窓口で払います。

 しかし、所得区分が一般なら本来の自己負担限度額は、87,430円となります。申請すれば窓口負担との差である約21万円が還付されます。

 入院の場合には、事前に「限度額適用認定証」を受けて提示すれば、窓口で自己負担限度額だけの支払いですむようです。ただこれも知られておらず、入院患者の一部の人だけしか持ってこないとのこと・・。

 申請の時効は2年です。医療費が高額になったときには、自分の保険に必ず確認しましょう。


■【 プロの視点。CFP伊藤誠さんからのメッセージ。 】

 高額療養費制度、これは知らないと損ですよね。

 ここで漏れているのは、計算基準が1ヶ月ということです。1ヶ月で100万円の医療費がかかれば、21万円が還付です。

 それでは2ヶ月で100万円(50万円+50万円)の医療費がかかればどうでしょう。

 窓口負担は3割です。50万円の3割=15万円です。15万円から87,430円を引いた62,570円が還付されます。2ヶ月で125,140円。

 1ヶ月で100万円の医療費がかかれば、21万円が還付です。
 2ヶ月で100万円の医療費がかかれば、125,140円が還付です。

 これでおわかりですね。病院は1ヶ月以内で全部治して支払うのが得です。大事なことを書き忘れましたが、1ヶ月とは暦上の1ヶ月ですよ。

 一番損なのは、15日入院(8万円)の翌月15日(8万円)退院だと、還付は0です。1日入院の当月30日(16万円)退院だと、72,570円の還付です。

 へんな話ですね。


posted at 15:43:00 on 2007-11-09 by nmura - Category: 1, お金のトピックス

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