知らなかった、というだけで、私たちは随分とたくさんの無駄遣いをしています。
お金・生活に関わる話題を取り上げ、夫婦で明日はわが身と考えてみる・・。
独立系ファイナンシャルプランナー 『FP知恵の木』の伊藤さんご協力のもと、
プロのアドバイスも聞くことができます。

2007-04-20 住宅ローンの疾病特約に関するご相談

■【 住宅ローンの疾病特約に関するご相談 】

> こんにちは、いつも楽しみにしています。
> 住宅ローンのことでお聞きしてもよろしいでしょうか?
>
> つい先日、住宅ローンを借りている金融機関から資料が届きました。
> 8疾病保障特約の案内で、フラット35 に加入している人を対象に
> 就業不能状態になった際に、住宅ローン残が無くなるという内容です。
> 基本、新規にフラット35 を契約する際に、特約として契約できるそうですが、
> 今回だけ現在フラット35 で住宅ローンを組んでいる人にもとのことでした。
>
> 保険料は、2,000万円の融資で加入時年齢が45歳以下だと、
> 年間 12,000円でずっと変わらないそうです。
> 公庫団信はでは、死亡また高度障害状態で債務弁済されるのですが
> ガンなんかは対象外です。
> 終身保険、医療保険なんかとは考え方がまた異なるような気がしています。
>
> 伊藤さんのご意見をお伺いできればと思います。
> アドバイスいただけますと幸いです。
> よろしくおねがいします。


■【 CFP伊藤さんからのコメント 】

 最近目にする住宅ローン8疾病保障特約。一番初めに導入したのは、三井住友銀行で住宅ローン3大疾病保障特約のようです。多分これがうけたのでしょう。3大疾病が、8疾病になりました。

 1)それでは、まず8疾病とはなんの病気でしょうか。
 8疾病(ガン・脳卒中・急性心筋梗塞・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎)とのことです。

 2)どのような時に保険金(就業不能信用費用保険金)が支払われるのでしょうか。
 住宅ローン申込人が、保障の開始日以降8疾病により就業不能状態となり、月々の約定返済日まで継続した場合。

 3)いくら支払われるのでしょうか。
 月々のローン返済相当額を最大12ヶ月分まで保障。

 ここまででは、月10万円の住宅ローンならば最大120万円の保障ということです。あまりたいしたことないですね。

 4)次に就業不能状態が12ヶ月を超えて継続した場合。
 住宅ローン申込人のローン債務残高相当額を保障する(就業不能信用費用保険金が支払われる)

 これは、すごいですね。ところがよくよく読んでみると、「就業不能信用費用保険金の最高限度額は、直近の年収の60%までとなります。」と書いてあるではないですか。

 ということは、年収500万円の人の場合、就業不能信用費用保険金の最高限度額は300万円です。

 これを、住宅ローン8疾病保障特約で就業不能状態が12ヶ月を超えて継続した場合、住宅ローン残高0と大きく書いてあります。ずるいですね。

 5)最後に保険料は。
 特約料は加入時年齢で異なります。(融資額100万円当り45歳まで年600円、46歳以上55歳まで年1200円、56歳以上年3000円)

 まとめるとこうなります。

 2000万円のローン残高で40歳、年収500万とすると、年間12000円の保険料で8疾病になり、1年以上就業不能状態になると300万円の保険金がでるということです。

 そもそも、月々1000円の保険料でそんなにうまい話はないですよ。保険金不払いといい、保険会社をまるまる信用してはいけませんね。


posted at 14:55:00 on 2007-04-20 by nmura - Category: 2, 相談コーナー

検索語句ランキング
  1. 睡眠預金 (510)
  2. 扶養範囲 (395)
  3. 個人年金 リスク (387)
  4. 人生にかかるお金 (375)
  5. 人生 費用 (343)
  6. 納税準備預金 メリット (310)
  7. 子供 育てる 費用 (234)
  8. エンゼル係数 (226)
  9. ニューナイスプラン (216)
  10. おねしょ妻 (176)