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2011-07-22 個人型確定拠出年金 魅力知って
■【 個人型確定拠出年金 魅力知って 】
〇 個人が掛け金を積み立てて預貯金や投資信託などで運用、成績次第で老後の給付額が変わるのが個人型確定拠出年金制度(個人型401k)。
〇 税制優遇が手厚く、老後資金づくりに役立つ仕組みだが、あまり知られておらず、利用はごく少数にとどまっている。
〇 個人型401kの掛け金は全額、所得控除されるのでその分課税所得が減り、税金も少なくなるわけだ。
〇 個人型401kが使えるのは、自営業者と、独自の企業年金をもたない会社員。掛け金の上限額は自営業者で月6万8千円、会社員で月2万3千円だ。
日経新聞 2011/7/10 - より抜粋
■【 明日はわが身と考えてみるぞ。 】
導入後まもなく10年になる個人型401kですが、加入者はまだ12万人程度。節税メリットが大きいことはあまり知られていないのかもしれない。
具体的な節税のメリットとしてはまず、掛け金は全額所得控除で運用中の収益は非課税となります。また、受け取り時の一時金は退職所得控除、年金では公的年金等控除が使えます。
老後の資金づくりをしながら節税と効果大の仕組みですが、注意点は原則として60歳まで引き出せないこと。教育資金や住宅資金には向きませんね。
老後まで使わないでいい余裕資金を充てて取り組んでみたいですね。
■【 プロの視点。CFP伊藤誠さんからのメッセージ。 】
個人型確定拠出年金、お金を貯めるにはとてもおすすめ商品です。
なぜ流行しないと思いますか。それは売る側の論理が働いているからです。正直、売る側としては儲けがほとんどありません。
金融商品については、消費者にとってとても有利な商品も売る側の儲けが少ない商品はほとんど広告されませんし、案内もされません。そこで、FPの出番があるのですが・・・。
投資信託を毎月1万円購入するお客さんと、1回で300万円購入するお客さんとどちらを金融機関は狙うと思いますか。
答えは明白です。しかし、消費者側からすると、毎月1万円投資して積み立てることは、とても優位なことを知らされていません。
また、金融機関は長期保有するお客さんより、短期で売買してくれるお客さんのほうが儲けになるので、こちらを優先します。
結論としては、金融機関がセールスする商品が必ずしも消費者にとって優位であるわけではないという事です。